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いいことづくめの「シンクロナイズド・リモートプレビュー」でソーシャルディスタンシング

なんだか踊り出しそうなタイトルですが、これは映像制作の話です。
編集室やMA室で映像作品の仕上げを行うときは「みんなで同時におなじ画(同じフレーム)をみている」という状態で作業することがとても大切です。

特定のフレームについての具体的な指示や確認を行うにあたって、お互いの見えているフレームがずれていたら致命的な伝達ミスになります。
また、そのフレーム内のどの部分なのか?が明確に伝わらないと、試行錯誤が繰り返されることになり、果てしなく時間がかかることになります。

いままではポストプロダクションの部屋(編集室やMA室)の中でのみ、こうしたコラボレーティブなセッションが可能でした。これが今や工夫次第でリモートでも同期プレビューできるようになってたので、ソーシャルディスタンスを確保したポスプロ作業が実現できます。

同期プレビューが最大のメリット“SyncSketch”

SyncSketch(シンクスケッチ)はもともとは、CGアニメーションの制作工程において、映像の上に修正ラインの指示などを行うコラボレーションツールです。

指示をあおぐ相手と作画中のアニメーターの間ではリアルタイムで動かしながら検討する必要があるので「同じフレームを見る(見せる)」ということにかけては十分な性能を有しています。

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※サンプル映像:Big Buck Bunny
Copyright (C) 2008 Blender Foundation | peach.blender.org
Some Rights Reserved. Creative Commons Attribution 3.0 license.

指示を画面に直接書き込んだり、画面右側にコメントも書き込めます。

これをポスプロ作業でリモートプレビューを同期させるため、言うなれば“シンクロナイズド・リモートプレビュー”に活用しない手はないのです。

実際のところどんな感じか?

・アップロード時間
同期再生を行うためにファイルは事前にアップロードしなくてなりません。その所要時間は、以下の条件下で30秒1タイプに約50秒です。

 回線の速度:400Mbps(アップロード時)
 コーデック:H.264
 エンコード:内部エンコーディングプロセス
 (2020年8月21日、IMAGICA Lab. 銀座七丁目スタジオにて計測)

ちなみにコーデックがProResの場合はおよそ倍の時間がかかります。

※プレビューを閲覧する側(ダウンロード)の回線は、数Mbps程度あれば問題なく視聴できます。(LTEでも十分です)

・コミュニケーション機能
SyncSketchにはオープンソースのJitsi Meet(ジッツィミート)がビルトインされていますが、URLを秘匿する機能がないので、セキュリティ上の懸念から別の会議ツールをご利用になる方が多いようです。
ストリーミングを使ったリモートと同様に、使い慣れたオンライン会議室とSyncSketchを合わせて使うとスムーズにセッションを進められます。

・回線速度による違いは
スタジオに引いている回線をWiFiルーター経由で受信した画面と、LTE(softbankモバイル)のテザリングを比較すると、このぐらいの同期が可能です。

左が、アップロード済みの動画を再生する送出マシン、真ん中が同じ回線のWiFi経由で受信するマシン、右がLTE回線をテザリングで受信しているマシンです。

LTEのスピードはWiFiの1/15程度ですが目視の範囲で数フレームの遅延で再生できています。

SyncSketchの良いところ

簡単にメリットをまとめてみました。
ここではCM制作のポストプロダクション作業を想定しています。

・操作が簡単
・動作環境の依存度が低い
・お客様が操作して試写&検討を進める間に、編集作業を並行して進めていける
・コスパがいい
・カット表作成楽々(←これは制作スタッフの方にも嬉しい機能です!)
・作業内容メモもPDFやCSVに出力できる

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編集作業そのものだけでなく、前後に続く作業に便利な機能が使えるのは喜ばしい限りです。

ここは注意が必要

いいところだけ見ると「もう、リモートの方がいいんじゃないか?」と思えてきますが、利便性とリスクはトレードオフになりがちなので注意点もお忘れなく。

・参加者の誰でも操作できてしまうと、混乱する
 →操作権限は一箇所に(ファシリテーターもしくは当社のスタッフに)
・色についてはモニターによる依存度が大きい
 →セッションの最初に確認しておくとよいでしょう。
・実はブラウザによっても色再現は違います
 →これもセッションの初めに参加者のブラウザは確認しておきましょう。
・長尺ものはアップロードに時間がかかる
 →場合によってはストリーミングのほうがおすすめです。こちらの記事もご参照ください。(よくわかる!リモートプレビューによるポストプロダクション〜編集・MA実践編〜

試してみたくなったら

シンクロナイズド・リモートプレビュー(略してシンクロPV?)を試してみたくなったら、当社の営業担当もしくはこちらのお問い合わせフォームからお気軽にご相談ください。

宣伝部門の方々もこれまでのように「編集立会い(IMAGICA)」とホワイトボードに書いて出かけることが難しくなっているようで、今後は全案件でSyncSketch試写をご希望されているクライアントさんもいるようです。

ご不明な点やちょっとしたご質問もお待ちしております。

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